読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ノーガードで鬼イケパンチ

ジャニーズのNEWSに落ちて毎日ハッピー女

ひのきのぼうとおなべのふたでジャニショに挑んだ夏の話

(財布の)守備力がほとんどゼロに近い状態で、(知識という)攻撃力も微々たる私が八月の某日、ジャニーズショップに行くために原宿に降り立った。

その時間、朝の八時である。

いやバカだろ。

家出た時間が仕事よりはえーよ。ディズニーランドで開園ダッシュでもする気かよ。

もっかい言うけどバカだね???????

何でそんな早くから行く必要あったんだよとか重々承知しているけどもうね、その時の私は誰にも止められなかったよね。コミケ始発組オタクだからオタク趣味のための早起きは楽勝だぜというこの世で一番誇れないオーラをまとってまだ全然人のいない原宿を颯爽と歩いたよね。

お父さんお母さんこんな大人になって本当にごめんなさい。

 

その時まだドル誌というものをよく分かってなかったけどとにかくNEWSの何かがほしい。何か。なんでもいい。金を出したい。金を払わせろ。という欲求を満たしたくて毎日唸ってた。

よかった……増田貴久が新宿でホストとかやってなくて……。(※本当にね)

で、日々「増田貴久 かっこいい」「まっすー 可愛い」「増田貴久 男」「NEWS 増田貴久 人間」とかマジで頭のおかしいくらい夜中にググっては画像やら記事やらを読みふけっていたわけだけど、なんかの拍子でふとジャニショというものの存在を知ってしまったんだわ。その時はへぇ~~~写真売ってるんだ~~~そういや後輩もそんなこと言ってたな~~~都内にあるんだな~~~くらいの気持ちで終わったんだけど、結局それからも熱が冷めない私はふつふつと考えた。

 

私「えっじゃあそこで写真を買えばNEWSというグループと増田貴久という男の需要をこの世に知らしめることが出来るわけ?????

私「そうだよ。しかもきっとすこぶるかっこいいよ。鬼イケだよ。だって増田貴久だもん。」

私「うわめっちゃ欲しい。尋常じゃない」

私「いやでもよく考えろよ。一時の感情で写真なんか買ってどうすんのよ。何に使うわけでもないじゃん。しいて言うなら辛くなった時に見返して心の安寧を取り戻して世界が平和になりますようにって祈るきれいな私が生まれるだけだろ

私「あーーーーーだめ!!欲しい!!欲しくない!?私は欲しい!!!!!!!

私「いやいやいやでも本当よく考えた方がいい。1枚たったの130円というお手頃缶コーヒー価格で際限ない幸福が手元にやってくるんだ。それって天国通り越して召されるしかねーだろ!!!!????」

私「召されてぇ」

 

アーメン✞✞

突然「ジャニショに行きたい」と言った私を見て後輩が「ついに……」嬉しそうなのに少しの憐憫を含んだ眼差しでこっちを見たのが未だに忘れられない。

そんな目で私を見ないで。

 

もうジャニショに行く前日から私は浮かれきっていた。気分は修学旅行前の学生レベル!!!!るんるん!!!!!!!だった気がしてたけど、いや今思い出したら修学旅行の前日はもっぱら「明日突然学校に隕石が落ちねーかな……」つって鬱々としてたな……行ったら楽しいくせに行くまでが嫌すぎたんだ……今も昔もどうしようもねぇ女だな私は。

でも今回は本当に心の底から楽しみで、マジでディズニーランドに行く気持ちすぎて朝電車乗る時舞浜方面行きに乗りそうになった。

違うよお金を落とすのはおんなじだけど、今回の相手はミッキーじゃなくて増田貴久(29)だよ!!現実を見よう!!!!!!

(※現実を一番見ていない眼)

ミッキーマウスと増田貴久を同列に並べることを止めないオタク)

 

原宿で当日待ち合わせていた後輩と合流して朝ごはんをカフェで食べて、まぁそこで彼女が一口も飲んでないアイスティーをひっくり返したりしつつも、ジャニショとは何ぞやという解説を聞く私。

後輩「混んでると整理券が必要なんですよ」

ファストパスだ……)

後輩「みんなで並んでぞろぞろとジャニショに誘導されるんですよね」

(グリ待機列だ……)

後輩「こう、グループ別で写真がば~~っと並んでて」

(ショーパレだ……)

後輩「で、見てるとどんどん欲しくなってお金を使っちゃうっていう」

ディズニーストアだ……)

 

この辺で完全にジャニショ=ディズニーランドの構図が出来上がり、原宿のど真ん中で完全舞浜モードだった。

浮かれきってた。浮かれポンチだった。

だからあのよく分からない都会のオアシス的空気を醸し出す原宿駅近くの申し訳程度の緑ある空間で一時間半並んでいるのも苦じゃなかった。冷静に考えると朝早くから会えもしないくせに無機物に金を払うため並ぶって修行かよって感じなのにあの時は欠片も苦じゃなかった。

当日は24時間テレビの当日か前日だったため遠征がてらジャニショへ来ました風のお姉さんたちも、後ろに並んでいる可愛くてお洒落で眩しいJCたちも、みんなみんな修行僧なんだ……自担のメンバーカラーの袈裟を身にまとって共に励もうね……ちなみに私は黄色だよ……というジャニオタ歴数週間でゲームで言うならまだスライム相手にも必死、みたいなレベルのくせになぞの親近感わいてた。

私ほんっと私みてぇな女と友達になりたくない。

 

 で、ようやく時間になってぞろぞろと修行僧と化したジャニオタたちが列を成して粛々とショップに連れていかれる。さながら気分は托鉢僧。錫杖の代わりに握りしめた財布がうずく……鎮まれ私の右腕……!!!!!!!!!

ドキドキする気持ちを抑えながら建物に入る私。人の多さと普通すぎる建物にびびる。マンションみてぇ!!!つーか地下かよ!!!??秘密クラブみてぇだな!!??

(???)

 

で、いざ入館した私を待ち受けていたのはとんでもない写真の羅列。

あっちを見てもこっちを見てもジャニーズジャニーズジャニーズ。美しい顔。顔。顔。

微妙な既視感はそう……人生で初めてアニメイトに行った時の自分と同じ高揚感がね、あったよね……そう……あの時は鋼の錬金術師のグッズに大興奮して金に糸目をつけず買ってたね………(※やってることが今も大体変わらないことに泣いてる)

 

もくもくと写真を選定していく職人のような眼差しのお姉さんの脇をすりぬけ、キラキラすぎて根暗オタク女である私を楽しげな笑い声一つで弾き飛ばしそうなフレッシュな女の子二人組の隣を通り、ようやく目当てのNEWSコーナーにたどり着いて改めて眩しさに崩れ落ちそうになる。

な、なんだここは……合法ドラッグの密売所か……!!????(※違います)

うっすい装備で来てた私に次々と決まるボディブロー!!(KAGUYA!!!!!)

お前ここがどこだかわかってんのか心構えが甘いんだよと言わんばかりのローキック!!! (White!!!!!!)

ガンジス川はここにあったんだ!!!!!

唇どころか気が狂うわ!!!!!!!!

(チュムチュム!!!!!!!!!!!!)

(よく考えたら狂った唇って何なんだろう……こっちを欲しがって踊りだす唇ってどういう生命体なんだろう……………)

 

もうほんとだめ~~~~~~~なんでこんなに眩しいの~~~~~美しいよ~~~~すき~~~~~好きすぎてもう声も出ない~~~~~~~~!!!!

っていうわけじゃないけど欲望が止まらず無心でペンを走らせ番号を書き込んだよね。写真一覧が貼ってあって一枚ずつ選んでわざわざ紙に書くって何このめちゃくちゃアナログスタイル……って引いたのも一瞬だったし、途中からやっぱりもう記憶がない。

増田貴久と出会ってから多分脳細胞が一億個ぐらい死んでる。

 

だからレシートの長さにも引かなかったし、レジのお姉さんたちの凄まじいプロ仕事も引かなかったどころか感嘆の一言だったし、黄色い袋に入った分厚い写真の束にも引かなかった。なんかめちゃくちゃ元気すぎて修行どころの騒ぎじゃねぇ。

煩悩だこれ。

煩悩が金を介して写真になって返ってきた。

(BGM:魂のルフラン

 

いやほんと熱い場所だった。世界で一番熱い夏よこれ。

この時まだFCにも入ってなかったしドル誌も買ったことなかったし、もっと言えばまだDVDも買ってない状況だったから、一足飛びにレベルアップしてしまった感があってここから私の転がり落ちる速度に拍車がかかったのはマジだと思う。ジャニショと書いて魔窟と読もう。

いやでもほんと凄い。ほんっと写真ってだけなのに凄い。ジャニーズ文化は凄い。ひれ伏す。当たり前だろひれ伏せと言わんばかりのNEWS四人の極上アイドルスマイルにKOされてよろめきながら出た原宿の空の青いことったらねーよ。

あ~~~~~~~~NEWS四人の美しさが金で買えるなんていい時代だな~~~~~~~~!!!!!!(腹式呼吸の声量)

 

家に帰って100均で買ってきたアルバムにとりあえずそれらを入れてにこにこしながら世界平和を祈った。この世にいた天使たちによって私のゴミ部屋が明るく照らされる幸福感をもっと説いていきたい。NEWSの至上さを後世に語り継いでいく語り部になりたい。

それが駄目なら増田貴久宅を満たす酸素になりたい。(病)

 

写真一枚(ずつの集合体であり実際は何十枚あるのか数えるのをやめた)で幸せになれる私に生まれ変わってしまった今日この頃、毎日心が荒んだら見返して美しい心を取り戻してる。あ~~~~~~~~~~~~NEWSによって気が狂う~~~~~~~!!!!!!!!!!

何はともあれブランドニュー私!!!!!!!!!!

アーメン!!!!!!!!!

 

その日に後輩と行ったNEWSカラオケで、ONEのMVにてラップシーンの増田貴久がイケすぎて突然泣き出した私はまた別の話。(地獄)